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067.案内標識【長野/柏原】

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所在 長野県飯山市
標識コード 103B〈方面・方向および距離〉
撮影 平成19/2007年12月
位置 36.832849, 138.352022
備考 石柱の道標とともに2世代同居。現存せず。

L1060045_1024

もう一昨年になってしまったが、Vitzでトコトコ旧道をめぐったときに見つけたもの。
これはかなり味わい深い白看である。
まず、柱が木製なのがよい。
字体も、特に旧字体を使っているわけではないが、「長野」の「長」の字や、「柏原」の「柏」の字なんか、特徴があり、なかなかよい雰囲気だ。
矢印の赤色は完全に褪色し、表裏共に錆で赤茶けている。
かといって文字が読めないほど劣化しているわけでもないし、実に絶妙な枯れ具合である。

L1060053_1024

裏は補強なしの一枚板。「ロ」でも「キ」でもない。これは古そうだ。
その造りは木製の支柱にボルト留めと簡素であり、恐らく相当古い時期に設置されたものではないだろうか。
表面の錆の出方からは、支柱を中心に軽く折れたうえに、さらに右半分が斜めに折れ曲がった過去が想像できる。
耐えてきたぜ、って感じがすごくする。

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さらに、白看の足元に目を落とすと、いにしえの石造りの道標に括り付けられているではないか。
この時撮った写真からは残念ながら「飯山町ニ至ル」とか「豊井」の地名くらいしか読み取れないが、次回ここを通った際にはもう少し詳しく見てこようと思う。

L1060057_1024

ざっと見た限り、付近に「豊井」なる地名は見当たらないが、付近には「豊」のつく地名が多いこともわかる。
2世代にわたってこの場所に道標が建てられたということは、やはりこの地は昔から交通の要であり、ここの道標はずっと人々の流れを捌いてきたのだろう。

L1060052_1024

しかし、国道117号線のバイパスが出来てからは、ここを通るものも少なくなり、幸か不幸か、以後道標の更新は止まったままのようである。

追記
これは非常に古い時期のものであることが窺われ、実によい雰囲気を持った非常に貴重な白看でした。
2012年時点でストリートビューには写っていないので、この撮影からほどなくして撤去されてしまったものと思われます。
道標だけが一人残されています。

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コメント

こんにちは、白看拝見しました。
うーんコレはアツい・・・!
アツすぎて言葉にならないくらい素晴らしすぎる物件ですね。
本体もそうですが、ロケーションと構成もいいです。
しかも道標に固定されているとは・・・
表から見るとボルトが3本あるのに、裏からだと2本しか出てないですね。
真ん中のは補強用でしょうか。

※道標の「豊井」は現在の替佐駅付近(中野市豊津)の
旧旧自治体名のようです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%8A%E7%94%B0%E6%9D%91_(%E9%95%B7%E9%87%8E%E7%9C%8C)

投稿: dark | 2009/02/24 00:25

darkさんこんばんは。
この物件、気に入って頂けて光栄です。
吊り下げ式のAタイプを見つけたときのような興奮は
ないんですけど、しみじみ味わえる物件でした。
確かにボルト、表裏で違いますね。
やはり真中のは後でつけられたものでしょうか。

ところで、裏面が「口」でも「=」でも「田」でもなく、
フラットなタイプって、意外とないような気がしますね。

豊井の地名、ありがとうございました。
結構古い知名なんですね~。
まあ、道標にあるくらいだから古くて当然ですが…。

投稿: brix | 2009/02/24 23:51

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