« 131.案内標識【帯川/飯田】 | トップページ | 133.案内標識【本宮町】 »

132.案内標識【白河/長沼】

Dsc_9048_1024

所在  福島県岩瀬郡鏡石町
標識コード 103B〈方面・方向および距離〉
撮影 令和4/2022年12月
位置 37.254538, 140.346131
備考 中心から半分に割れている。辛うじて現存。

しばしば参考にさせて頂いている@zaicchan様による白看マップによると、福島県にある東北本線鏡石駅付近には「白河/長沼」の103Bがあり、それは「2つに割れている」らしい。
管見の限りではネット上でもその全体像を見ることはできず、半分しか現存していないのかどうかもはっきりしない。
もし半分だけであれば興味も半分、といったところだが、今回近くに行く機会を得たため、実際に見に行ってみることにした。
結論を先に書けば、上掲の画像のとおり全体が現存していた。

Dsc_9060_1024_20221215204001

白看を見るとき、それは道路標識であるのだから、通常視線は上へ向かう。
しかしここの場合、視線はずっと下げなければならない。
「月極駐車場/花キューピット 花かがみ」の看板の足元、ブロックの後ろにご注目いただきたい。

Dsc_9056_1024_20221215204001

こちらを見つめる「白」の文字がご覧いただけるだろうか。

Dsc_9038_1024_20221215204001

最初はもう既に撤去され、無くなっていたかと思ったが、このようにしてこの白看は残っていた。
なんと気の毒な姿だろう。
半分の姿になり、捨て去られるでもなくその姿を晒している。
残りの半分はあるのか?

Dsc_9052_1024

あったあった、よしよしと慈しみながら元の姿に繋げてみる。
繋げた姿を見下ろすと、白看に助けを求められているように見えてきて、なんともいじらしく、愛おしくなってしまった。
経験はないけれど、捨て猫を見つけた時のような気分だ。
よしよし、僕が持ち帰って暖かい部屋で大事に保管してあげよう、と言いたいところだが、持ち帰るわけにはいかない。

Dsc_9045_1024_20221215204001

その代わり、これまで誰にも顧みられることのなかったこの白看を、ゆっくりよく観察してあげる。
まず、本体が琺瑯製であること、103Bタイプでありながら(吊り下げ式ではなく)サイズが小さい支柱式であることから、かなり古いものであることが窺われる。
103Bタイプというと、吊り下げ型の大掛かりなものをイメージしやすいが、初期の白看はむしろ支柱式が一般的だったのではないだろうか。
支柱式の103Bで似ているものとして思いつくのは、020.【鬼無里】103B067.【長野/柏原】103B063.【宮内/中川駅】103Bなどがある。
特に063.【宮内/中川駅】103Bとは文字の雰囲気もそっくりである。

Dsc_9047_1024_20221215204001

さらによく観察すれば、そこにはあの「KANTO-ENAMEL TOKYO」の文字。
そういえば、同じ「KANTO-ENAMEL TOKYO」 製の089.【石川/白河/郡山】103Aとも雰囲気は共通している。
このことからも、この白看は相当古い年代の貴重なものであることが裏付けられる。

哀れな姿になった白看であるが、今回僕はとても貴重なものを見ることができた。
貴重なものを目の当たりにし、感動している僕だが、なにも知らない信号待ちのドライバーの目には、道端にしゃがみこんで、カメラを構え、何やらごみのような看板を繋ぎ合わせてみたり裏返してみたりしている僕の姿は、さぞかし奇異に映ったに違いない。

なんとかこの貴重な白看の温もりを持ち帰ることはできないかと思案したが、相手は冷たい看板にすぎず、そのようなことができるはずもない。
名残惜しく、後ろ髪を引かれる思いではあるが、原状に復してその場を立ち去った。

|

« 131.案内標識【帯川/飯田】 | トップページ | 133.案内標識【本宮町】 »

04.白看103B〈方面・方向及び距離〉」カテゴリの記事

107.福島県」カテゴリの記事

200.KANTO-ENAMEL」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 131.案内標識【帯川/飯田】 | トップページ | 133.案内標識【本宮町】 »